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二人でできること

たばことお酒

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たばことお酒

未妊治療を受ける上で必ず話題に上ってくるのが喫煙と飲酒です。
喫煙は健康に良くないということはよく知られていますし、度を越えた飲酒も
身体によくないのもご存知だと思います。
では、未妊の原因には直接関係あるのか無いのかはどうなんだろう?と
思われたことはありませんか?

私も治療を始める上で気になっていましたのでほんの少しですが調べてみました。

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たばこ

なかなか辞められないのが喫煙ですよね。
でも、未妊治療をする上で思い切って禁煙したほうがいいと思います。

もちろん、喫煙しているからと言って必ずしも未妊症になるという
わけではありません。
しかし、要因の一つと考えられていますので、
できるだけ避けられたほうがいいと思います。

分かっているけど辞められないというのはよく耳にしますし、
最近では「禁煙外来」というのも病院で設けられていますね。
煙草をやめるのはニコチンへの依存や、習慣など様々な要因が重なっているので
難しいかもしれませんが、できればトライなさってみてはいかがでしょうか。
病院まで行って禁煙は・・・と仰る場合には、市販のニコチンガムや、
ネットなどで禁煙支援プログラムなどがありますので、それをご利用なさって
禁煙にチャレンジなさってもよろしいかと思います。

ご参考までに未妊症と喫煙の関係について少し調べてみました。

まず、煙草を吸うことによって体内のビタミンCが破壊されてしまいます。
ビタミンCはよく知られている栄養素ですが、精子の動きを活発にする働きも
持っています。
また、ビタミンCが不足すると精子の状態を悪化させ精子濃度、総精子数、
総運動精子数が低下するというデータもあるようです。

また、喫煙によって精子の数が13〜17%ほど減少し、精子の運動率が低下したり、
奇形精子が増えるとも言われています。

では、男性側の未妊因子がなければ喫煙してもOKかと言われれば「NO」です。
というのは、カナダのマクマスター大学とハミルトン健康科学研究所の研究者が、
夫側の喫煙によって体外受精の成功率に影響を及ぼすと発表しました。
これは、ヨーロッパ生殖医療学会(ESHRE)の学術雑誌「Human Reproduction」で
発表されています。

この発表によると、受精卵の質や授精率には喫煙の影響は
認められなかったようですが、
妊娠成功率(妊娠率)となると影響が顕著にでるようです。
データによると夫婦とも非喫煙の場合は48%の成功率だったのに対し、
女性が喫煙している場合は19%、夫のみが喫煙している女性は20%と、
ご夫婦共に喫煙しないご夫婦との成功率と比べると約半分になってしまっています。

また、このデータには煙草の本数による妊娠成功率の差はないようですので、
喫煙するかしないかによって大きな差が出てくると言えそうです。

これから体外受精・顕微授精などの高度生殖医療に関わる治療に
向かわれる方は特に、この機会に禁煙なさってはいかがでしょうか。
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参考ソース記事:
Study is first to show side-stream smoking is as damaging to IVF success as being a smoker
 http://www.eshre.com/emc.asp?pageId=627

参考ソース元:
ESHRE(ヨーロッパ生殖医療学会)
 http://www.eshre.com/

Human Reproduction
 http://humrep.oxfordjournals.org/

※ この記事内のデータは、ESHREのMargaret Willson氏から内容の使用許可を
   頂いております。

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お酒

お酒を飲みすぎると男性未妊の原因になる恐れがあります。

まず、なかよしがうまく行かなくなる原因の一つになるというのは、
よく知られていますが、それともう一つ、精子、そのものを減少させるおそれが
あります。

ヒトの体内にアルコールが入ると、体内でアルコールを分解しようとします。
順を追ってアルコールが分解されるまでを追ってみましょう。

1. アルコールを分解するためには、まずアルコール脱水素酵素(ADH)という
  酵素によってアセトアルデヒドという物質に分解されます。
2. 次にアセトアルデヒドに分解されたアルコールは
  アルデヒド脱水素酵素(ALDH)という酵素よってアセテート(酢酸)という物質に
  さらに分解されます。
3. そしてアセテートになったら血液によって全身を巡り、筋肉や脂肪組織などで
  水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。
  また、体内に入ったアルコールの極一部は処理されず、尿や汗などになって、
  これもまた体外に排出されていきます。

アルコールは100%近くが肝臓で分解され体外に排出されていきます。
これは肝臓にアルコールを分解する酵素があるからなのですが、
例外として男性の場合は精巣にもアルコールを分解できる酵素があります。
ですから精巣でもアルコールを分解しようと作用していきます。
なぜ、アルコールを飲みすぎるとだめなのかというと、
上記にアルコールが分解されるまでを説明しましたが、この分解される途中で
できてくる「アセトアルデヒド」という物質が非常に毒性が高いのです。
アルコールをたくさん摂取すると、この「アセトアルデヒド」という物質が
精巣内で増加してしまい、造精機能(精子を作る力)を妨害してきます。

具体的には精子を作る時に不可欠な亜鉛の吸収を妨げますから、
精子の量が減少する恐れが出てきます。

また、ホルモンのバランスが乱れて女性ホルモンがたくさん作られるようになり、
逆に男性ホルモンを抑制してしまうことになってしまいます。
したがって、過度のアルコールの摂取は、テストステロン(精巣内で作られる
男性ホルモン)や精子の量が減少させるおそれがあります。 

もちろん、それ以外にも免疫力が低下したり、肝機能への障害も心配です。

お酒は一切ダメなのか?というと、そうでもありません。
ストレス解消やリラクゼーションの効果もありますので、
一概にアルコールはだめだということではありません。
つまり、ある程度のアルコール摂取量を守っているのならOKなんです。
ちょっといい気持ちになるぐらい、いわゆるほろ酔い加減程度というのが
心にも身体にも優しいようですよ。

ではどのぐらいが良いと言われている具体的な量はどの程度かというと、
アルコール1単位ぐらいが目安と言われています。
アルコール1単位というのは20g前後の純アルコールを含むお酒の量です。
体重50kgぐらいの人にとっては4時間で分解されるとされている量のことをさします。
目安の量も掲載しますので目安になさってくださいね。

※ アルコール1単位の目安 ※

日本酒:1合
ウィスキー:ダブル1杯
ビール:中瓶かロング缶(500ml) 1本 
サワー類(7%):350ml缶 1缶
ワイン:グラス2杯程度

※ 主な酒類の換算の目安 ※

酒の種類 アルコール度数 純アルコール量
ビール(中瓶1本500ml) 5% 20g
清酒(1合=180ml) 15% 22g
ウィスキー・ブランデー(ダブル60ml) 43%  20g
焼酎(1合=180ml) 35% 50g
ワイン(1杯120ml) 12% 12g

※ 主な酒類の換算の目安表は、財団法人健康・体力づくり事業財団
  より使用許可を頂いております。
   この換算の目安は厚生労働省でも発表されています。

データ参照先:
健康日本21 各論より 5.アルコール 現状と目標
http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/kakuron/5_ alcohol/genjyou.html

健康日本21
http://www.kenkounippon21.gr.jp/
財団法人 健康・体力づくり事業財団
http://www.health-net.or.jp/
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素材提供 星空の猫たち