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ART体験レポート

ART体験レポートへようこそ

こちらではART(補助生殖医療)の体験レポートをお送りします。

ARTの手法や手順はSTUDYのコーナーで載せてありますが、
ARTを受ける側、つまり私たちの立場からどんなことがあるのか、
どんな風に感じるのかを知っていただけたら幸いです。

細胞ICSI-ET (ピルショート法) 〜 Case of みい 〜
pinkcat ピル周期 pinkcat ET
pinkcat 注射周期 pinkcat 採卵



ART体験レポート Vol.1
細胞ICSI-ET (ピルショート法)
〜 Case of みい 〜

※ ICSIを行う病院と、排卵誘発の注射を行う病院が違います。
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ピル周期

  生理が始まってから3日目より中容量ピルの服用を開始し、21日間服用しました。

ピルを服用してからの体調の変化は、基礎体温は高温(36.7度後半〜37.2度)を
保っていました。
その他には、胸の張り、下腹部の膨満感、むくみ、吐き気、眠気、体重増加の
副作用が現れてしまいました。(かなりオンパレードかも(汗))
また時々ですが、イライラしたり不安になったりする情緒不安定もありました。

排卵誘発をお願いしている病院にはピル服用終了間際に一度受診しました。
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注射周期(HMG〜HCGまで)

  ピルの服用期間(21日間)を終えた4日目に生理が始まりました。
生理3日目より、スプレキュア(点鼻薬)とHMG注射の組み合わせによる
排卵誘発を開始しました。

HMGの注射は、最初の2日間はヒュメゴン300をうちました。
ヒュメゴン300を2回注射した後、一度内診があり、卵の数をチェックしました。
その後(診察日を含む)3日間、ヒュメゴン150を注射しました。
3日間ヒュメゴン150を注射した後、一度内診をして卵の大きさ、数、内膜の厚みを
チェックし、メインの治療先であるA病院(仮称)に連絡をして指示を仰ぎました。

3連続ヒュメゴン150を注射した次の日より毎日(周期8日目〜)内診をして
卵の数(左右それぞれ)、一番大きい卵の大きさ、一番数の多い卵の大きさ、
数、内膜の厚みをA病院に報告し、その都度HMGを追加するかどうかの
指示を受けていました。
この間一度、ホルモン検査(E2値・周期9日目)を一度行いました。
そして、生理11日目の日の内診結果で、HCG5000を注射することになり、
この日はHCGをうつ1時間前に最後のスプレキュアをし、病院に向い、
HCGを注射しました。
HCGを注射した翌日はA病院に向うべく移動日となりました。

<排卵誘発の記録>

周期 注射の内訳・内診の有無 卵の状態
3日目 ヒュメゴン300  
4日目 ヒュメゴン300  
5日目 ヒュメゴン150・内診 卵の数6〜7個
6日目 ヒュメゴン150  
7日目 ヒュメゴン150  
8日目 ヒュメゴン150・内診 卵の数11個・15mm以上5個・内膜9.7mm
9日目 ヒュメゴン150・内診・ホルモン検査 卵の数11個・16mm以上5個・内膜10.6mm
10日目 ヒュメゴン150・内診 19mm1個・18mm1個・16.4mm以上9個
11日目 内診・HCG5000 23mm1個・22mm1個・20mm4個・
内膜12mm
注射の数合計 HMG:8本 HCG:1本

注射やスプレキュアによる私が感じた副作用は、お腹の張り、肩こりぐらいです。
お腹(下腹部)の張りは半端なく張りましたので、ゆったり目の下着や洋服が
必要になりました。

注射の痛みは周囲から痛いよ〜と聞いていたので覚悟して腕を差し出したけど、
思ったほど痛く無かったです。
ただ、注射が終わった後しつこいほど揉んでおかないと筋肉痛のような痛みが
翌日以降も残っていました。
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採卵

  A病院から指定された時間に病院に到着し、受付を行いました。
その際、主人と私の保険証、預り金を渡しました。
受付が終了すると、採卵〜ETまでの説明書、アンケート用紙、採卵当日の
スケジュール表(これは病院スタッフ側のチェックリストみたいなものです)を
渡されました。
ロビーにてそれらに記入しているとしばらくしてから、中待合室に呼ばれました。

<採卵日当日のアンケートの中身>

連絡先・採卵日当日の滞在先・ETの方法についてのリクエスト・
長期培養のリクエスト・院長と採卵日当日に話をしたいかどうかを記入するように
なっていました。

しばらく中待合室で待機していると、看護師さんが採卵日当日の流れや、
採卵後に処方される薬の飲み方などの説明をされます。
その後、体重を量り内診を受けます。
体重は、麻酔の量を決めるのに必要なので量るようです。
内診は、院長先生により左右の卵巣にある卵の数と内膜の厚さを確認されます。
この時に麻酔を使っての採卵になるか、痛み止めの薬のみでの採卵になるかが
決定されます。
私の場合は麻酔による採卵となりました。
内診はものすごく早いです。時間にして数秒という感じです。
あっという間に左右の卵巣にある卵の数を確認されていきました。

内診終了後、私の場合、後期精子細胞を使ったICSIの為、看護師さんから、
誓約書を手渡されました。
誓約書の中身は細胞ICSIについてのリスクを了承した上で治療を受けると
いうようなことが書かれてあり、夫婦それぞれの署名・捺印をするように
なっていました。
(これは帰宅後、郵送で病院に送付しました。)

内診が終わってから一度ロビーで待機となります。
HCGを注射した時間が早い人から順番に看護師さんが迎えにこられて
リカバリー室というところに移動となります。
リカバリー室に移動して、まず貴重品をロッカーに預けました。
その後、カーテンに仕切られているベッドへと案内されました。
そこで術着に着替え(この時術着以外は一切身に着けられません)、
採卵前のアンケートを記入となります。
私の場合は、着替え終わった時点で看護師さんが入ってこられて点滴の準備と
なってしまったので、アンケートの記入はオペ室で看護師さんが私に質問をされて
書き込まれていきました。

<アンケートの中身>

喫煙の有無とかアレルギーのことなどでした。(余りはっきりと覚えていません)

オペ室には歩いて移動となり、看護師さんの指示に従って手術台に乗りました。
手術台に上がってから看護師さんに手足を固定され、心電図のモニターを
装着されました。
また、私の場合貧血の検査をしていなかったので、合わせて検査の為の
採血もこの時にされたと思います。
その後、酸素マスクをかけられ麻酔(静脈麻酔)が投入されたように思います。
甘い匂いがするなぁ、マスクがきついなぁと思っている間に記憶が途絶えました。

いつのまにか回復室と呼ばれる部屋に運ばれており、そこで看護師さんに声を
かけられました。
ここで麻酔から一度醒めましたが、看護師さんのお話は聞き取れて、
話の内容は分かるもののあまりはっきりと意識を持ってはいない感じでした。
看護師さんから院長先生が決められたETの方法を伝えられます。
A病院では、ETの方法は3通りあり、子宮に直接戻す方法、
GIFT法、ZIFT法があります。
私の場合は、子宮に直接戻す方法となりました。

しばらく麻酔が効いている状態ですのでうつらうつらと半ば起きている様な、
眠っているような状態で麻酔から完全に醒めるまで横になっています。
この間、何度か看護師さんが様子を見にいらっしゃっていたようです。
私の場合、色んな夢を見ていたり、時々看護師さんの足音、他の患者さんとの
話し声が聞こえていたりしていました。

点滴が終わりかけの頃に看護師さんに付き添ってもらい、トイレに行きました。
尿を採るように指示をされたので尿をとりましたが、まだ意識がはっきりしている
状態ではなかったので回復室に戻って、しばらく安静となりました。
だんだんと麻酔が醒めてきているのが分かるのですが、それに伴い、下腹部に
鈍い痛みがあるのが分かり、だんだんと痛みを感じ取れるようになってきます。
少しがまんが出来ない痛みだったので痛み止めの座薬を入れてもらいました。

意識が完全にはっきりとしてきた頃に丁度点滴も終わったので、ナースコールで
看護師さんを呼び、点滴を抜いてもらいました。
そして、着替えて荷物を持ってリカバリー室に移動しました。

リカバリー室で、血圧を測ってから、看護師さんより処方された薬の服用方法や、
ETの日程のことなどの説明があり、処方箋やET日に必要な書類などを
受け取りました。
その後、看護師さんと一緒に中待合室に移動し、診察を受けました。
その際、膣内に入っていたガーゼをドクターに抜いてもらい、終了となります。

私は、その後院長先生との面談を希望していたので、院長先生とお話ししました。

面談後、病院の傍の薬局で処方された薬をもらって宿泊先に戻りました。

宿泊先に戻ってから軽く食事をとりましたが、余り食欲も無く、どちらかというと
疲労感を伴う眠気があり、気がついたら眠っているという状態でした。

痛みは座る時に生理が来る前の鈍い痛みを感じましたが、
座薬がよく効いたのか、痛み止めの薬を飲む必要はありませんでした。
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ET

  ET当日、指定された時間までに病院に向いました。
受付はET専用の受付があり、そこに名前を記入し、採卵日に渡された書類を
渡し、その後ロビーで待機となります。
しばらくすると中待合室に呼ばれ、内診がありました。
これは採卵後の内膜の厚みを確認する為です。私の場合10.5mmとのことでした。

内診が終わるとロビーで待機となり、しばらく待っているとカウンセリングルームに
呼ばれました。

ここで採卵の結果、受精卵の様子など院長先生からお話があります。
また受付の時に渡しておいた院長先生への質問もここで答えていただけます。

<採卵の結果>

合計採卵数:10個
G1(優良):2個・G2(普通):2個・D(未成熟卵):6個

<細胞ICSIの結果>

4分割:1個 3分割:1個

この結果を踏まえて二つの分割卵を子宮に戻すことになりました。

院長先生からのお話の後、看護師さんに呼ばれるまでロビー待機となります。
この間に、主人にメールで結果を伝えました。

しばらく待っていると看護師さんが迎えにこられて移動となります。
移動先の更衣室で下着はつけないで、術着に着替えるようにと指示されました。
その際に看護師さんより尿を溜めておくようにと言われました。
膀胱に尿を溜めておくことによってETの際に処置をしやすくする為だそうです。
お腹の上からエコーをかけるため膀胱に尿を溜めておくと見やすいそうです。

術着に着替え、ET待ちの控え室で待機となりました。
10分ぐらい待った後で看護師さんに名前を呼ばれ、採卵の時に術着に着替えた
リカバリー室に移動し、貴重品を預け、荷物や着替えを所定の箱に入れました。
その後ストレッチャーに上がります。ストレッチャーの上にシートが引いてあり、
そこにお尻を乗せるように言われます。(M字開脚状態になります)

ストレッチャーに乗せられたままオペ室に移動となります。
オペ室にはETを行う医師と数人のスタッフが待機していました。
お腹にゼリー状の薬剤を塗られ膀胱の少し上ぐらいのところからエコーを使って
子宮の様子を確認されていました。
その後、膣洗浄をし、カテーテル(チューブ)に入った卵を移植となります。
時間的には5分程度であっという間に移植は終了となりました。

オペ室に入室した時点、ETの準備が整った時点、分割卵が運ばれてきた時点、
胚移植直前と、数回にわたって名前の確認をされました。
万が一間違いの無いようにとの配慮だと思います。

胚移植終了後、今度は足を延ばして仰向けになり、リカバリー室に運ばれました。
ET終了後、看護師さんからET後の注意点、妊娠判定のこと、処方薬のことなどの
説明があり、安静となりました。時間にして1時間ぐらいです。

1時間後、着替えをして受付に移動し、清算をして終了となりました。


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