※1 |
精液をピペットを用いて滴下して粘張性をチェックします。
粘張度が高いと精子の運動を妨げてしまいます。
粘張度が低いと精子の生存期間が短くなります。
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※2 |
マクラー精子計算盤を用いて精液1ml中の精子の数を数えます。 |
※3 |
マクラー精子計算盤を用いて精子の前進状況をチェックします。
精子の動きの状態によって4種類に分類されます。
(1)早く前進する → 25micron/秒以上の早さで動いている
(2)ゆっくり前進する → 5〜25micron/秒の間の早さで動いている
(3)動くが前進しない → 0〜5micron/秒の間の早さで動いている
(4)動かない → 動いていない精子
WHOの基準では、
運動率=(1)+(2)/総精子数×100(%)
という式によって算出されています。
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※4 |
卵子の透明帯の貫通や卵管そ上力のある精子の状況をチェックします。
つまり、元気で運動力のある精子がどの程度の割合なのかを
チェックします。
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※5 |
運動精子中の正常精子の割合のことで、
どのぐらい正常な精子がいるかをチェックします。
調べ方は精液を乾燥、固定、染色して調べます。
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※6 |
精液中には精子以外に未熟な精細胞、上皮細胞、白血球などの
細胞成分が含まれています。
肉眼観察では分類できないので染色して白血球数をカウントします。
白血球数が多いと、精子が白血球によって傷つけられて、受精能力が
低下してしまいます。
白血球数が100万/ml前後の場合、他の疾病や合併症の疑いがあります。
また、前立腺や精嚢に炎症を起こしている場合も増えるといわれています。
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※7 |
運動している精子どうしがくっついていることを精子凝集といいます。
精子どうしがくっついて塊になってしまうと、
精子の子宮内への侵入が妨げられ受精が成立しません。
精子凝集が認められる場合、抗精子抗体の検査をします。
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※8 |
WHO基準値の精子正常形態率よりも厳密にチェックします。
14%以上で正常と判断されます。
クルーガーテストの結果は体外受精の成功率にも関連してきます。
WHO基準では見逃されやすい異常を発見できる場合があります。
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