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鍼治療スタート
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病院に行く週にようやく彼が鍼に行くと言ってくれた。
病院へはTESEを受けるかどうかの返事をするために行くので、
その前に予約が取れて本当に良かった。
予約を入れた時に受付の方が今まで受けた検査結果を
全て持ってきて欲しいと言われた。
また、ご夫婦でいらっしゃいますか?と聞かれたので「ハイ」と答えたら、
私の基礎体温表もあれば持ってきて欲しいと言われた。
適当なのかと思っていたらあらゆるデータを揃えてその人にあった
治療を施していくとのこと。あなどれないぞ。東洋医学(笑)
そして台風一過の翌日、鍼治療初診の日を迎えた。
治療院の雰囲気はとてもアットホームだった。
待合室には院長と未妊治療で有名な医師と一緒に写っている写真が
何枚か飾られてあった。M先生もいた(笑)
また、採光にも気を使ってあるのか光がたくさん入ってきて明るい感じがした。
受付の方も丁寧で優しかった。鍼は痛いのかなと心配するダーにとって、
柔らかな雰囲気でほっとした。
しばらくすると診察室に入って院長と対面した。
院長はとても気さくで面白い先生だった。そして何よりも嬉しかったのが
未妊治療に熱心なことだった。
最初に未妊治療を受けるきっかけや今までの治療歴のことなどを聞かれた。
そして、検査結果のデータも丁寧にご覧になっていた。
ダーのデータを見てM先生と同じことを仰ったのには驚いた。
おお、凄いな。数をこなしているんだなと思った。
そして様々な臨床例を見せながら治療方針のこと、
病院との連携をどのようにとっていくのか説明された。
院長先生によるとその人の症状にあった病院を紹介すると仰っていた。
臨床例を示しながらの説明の際、驚いたのが何度もTESEを
トライされている方がいることだった。
私もダーも、TESEを1回やっていなかったらそれで終わりと思っていたのだが、
多い人で6回ほどTESEをやり、6回目で見つかった例もあることも知った。
院長によるとやはりオペ当日のコンディションだったり切った場所だったり、
様々な要因が重なって見つかったり見つからなかったりすることがあるらしい。
そして、何度もTESEをトライされているご夫婦のことを考えると
それだけ切実な思いで赤ちゃんを望んでいるんだ、皆必死なんだなと思うと
この壁の高さ、厚さを考えずにはいられなかった。
どうか皆、見つかるといいなと祈る気持ちでいっぱいだった。
その後、治療方法や通院の頻度の説明があった。
ダーの場合、週に一度の通院で、鍼治療と睾丸に微弱な電流を流して
睾丸を刺激し、まずは異常値が出ているホルモンバランスを
整えることから始めると仰った。
そして治療開始から2ヶ月後に血液検査によるホルモン値をチェックし、
3ヵ月後に精液検査をすることになった。
その結果を踏まえてTESEなどのオペを病院にお願いするということだそうだ。
その後、触診をすると仰ったので見学を申し出たが、
ダーも院長も鍼治療の見学はかまわないけど、
触診は遠慮してくれと言われてしまった。見たかったのにな(笑)
しばらく待合室に出されて待っていたが、
やがて診察室に入るようにと呼ばれ中に入った。
診察室に入ると既に彼は処置された後で、鍼を打たれ、横になっていた。
ちょっと神妙な難しい彼の表情と、頭のてっぺんに一本、髪の毛ほどの太さの鍼を
打たれている状態を見比べるとおかしかった。
ダーを見た瞬間にドラエモンのアイテムを出す時に流れる音楽が流れたことは
ダーには内緒(笑)
鍼が打たれている箇所は主に両足だった。
場所は女性ならば生理痛に効くといわれているツボの辺りに集中していた。
腕は肘から少し離れたところと親指の付け根。
腕の使いすぎによる肩こりに効くツボ辺りかな。
しばらくすると病院スタッフの方が入ってこられて、
治療後の生活について注意事項があった。
湯船にはつからないこと、温泉も避けるべし、ごしごし洗わないことを仰った。
そして、料金のこと、予約のことなどの説明があり、
もうしばらくこのままでいてねと仰った。
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