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blueneko Face to Face

向き合うこと 無精子症と向き合う為に

bluecat

前に進むしかない

彼の検査結果が出てから我が家は重い空気が流れてしまっていた。
何も言わずに必死に現実を受け止め、私に心配をさせないように努めている彼。
その気持ちが分かるだけにどう接していいのか分からない私。
そんな状態が何日も続いていた。

そのうちこのままではいけない、落ち込むだけではどうしようもないと思い、
必死になって彼の症状についてネットで調べはじめた。

現段階での検査結果ではおそらくは「無精子症」。
果たしてもう諦めなければならないのか
それとも何かしらの手立てはあるのかと調べはじめた。
今までは私に原因があると思っていたので、全くの未知の世界だった。

私が仲良くさせてもらっている未妊サイトの仲間たちは、
1回の検査では分からないからね。諦めちゃだめだよ。
と暖かく、優しい言葉で励ましてくれていた。
何度そのレスを見るたびに一人、モニターの前で泣いただろう。

まだ落ち着きを取り戻していなかったけれど、本当にありがたいと思った。
同じ悩みを持つゆえにその言葉の一つ一つの優しさが心から身にしみた。
一人で悩むことないんだなって、感じるようになっていった。
両親や身内には言えないと思っていたし、一人で抱え込む自信もなかった。
今も身内には話せていない。

そして、たどり着いた先が男性不妊をメインに扱っているサイト。
そこには私の欲しかった情報がたくさんあった。

超初心者の私にとって当時はちんぷんかんぷん(笑)
「IVFって?TESE?」など治療方法の略語がたくさんあった。
そこのサイトさんのページを同時に3つも4つも開けて勉強し始めた。
今でも分からないことがあるとそこを覗いては勉強をしている。

そして恐る恐る登録させて頂いて、掲示板に書き込みをした。
すぐにレスがついた。
そのレスにはその方の経験を通してのアドバイスや
気持ちの持ち方などを丁寧に書かれていた。
初めてレスがついた時にはほんの少しだけど希望の光がさしたような気がした。

mbline

bluecat

向き合うこと

だいぶ落ち着きを取り戻してきた私は日々、男性不妊について勉強をしていた。
彼に見つからないようにこっそりと彼の留守中に。

しかし、彼は分かっているようだった。
私が必死になって色々ネットで勉強していたこと。

ある休日に、
「俺も自分の体のことだからきちんと知りたい。
 みいが知っているサイトとかあったら教えて。
 方法があるならそれにかけてみるのもいいと思う。
 本当にどうしようもなければその時に考えようと思う。」
と言ってくれた。

それは私が待ち望んでいた言葉だった。
彼にその気がなければ治療ができないことは分かっていた。
しかし、いきなり治療しようなどといえるわけがなかった。
つらい治療の果ての結果、最悪だったらと考えると言い出せもしなかった。

今までは私もなんと言えばいいのか、
再検査なんかさせて結果が悪かったらどうしようとか、
彼の気持ちを考えると何も言えない状態が続いていたのではあったが、
彼は彼なりに気持ちに整理をつけ考えていたようだった。

それからは二人で男性不妊について勉強を始めた。
色々検索し勉強していく中で、男性不妊の治療に力を入れている病院を
探すことが初めの一歩だという結論に至った。
そしてその結果によってこれからの二人のことを決めていけばいい。
そう考えることができるようになっていた。

ようやく私たちは未妊治療について二人三脚で歩き始めようと
向き合ったように感じた。
そして改めて夫婦で向き合うことが二人にとって最善のような気がした。
Let it grow YEAR OF THE CAT
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