|
敏感症かも
|
なんとなく暗いような張り詰めた年末を迎え、そして新しい年がやってきた。
毎年恒例で彼の実家に正月の挨拶に出かけた。
毎年楽しみな宴会なのではあるが、今年は正直余り行きたくはなかった。
自分たちが抱えてしまった問題で義両親に申し訳ないという思いがあった。
正直、まだ自分たちすら心の整理がついていない状態で、
平静を装って接することができるだろうか。何より彼が心配だった。
実際実家についてみると彼は普段どおりに接していたから、
私の取り越し苦労だったけれど(苦笑)
彼には姪っ子がいる。幼稚園にようやくあがるぐらいの子供である。
その姪がわがまま放題で走り回っていた。これもいつもの光景なのだが、
今回は、子供中心に実家が回っている状態に息の詰まる思いをした。
そして義両親の言葉に私は叫びたくなってしまっていた。
「騒がしくてごめんね。でも楽しいよ。面白いよ。みいちゃんも子供ができると
そうなるよ。楽しみだね。」
もちろん、彼らは何の悪意も悪気も無いと思う。
「子供」という言葉に過剰に反応してしまう自分を煩わしく思いながら、
心の中で「放っておいて。事情も知らないくせにのんきなこと言わないで」と
叫んでいた。表面上は「そうですね」と取り繕いながら・・・
帰り際、彼が話してくれたのだが、両親にプレッシャーを感じたらしい。
事情を知らないし、まだ言う段階ではないから言うつもりもないけど、
さすがに遠まわしに「孫はまだか」だったなあと苦笑いしていた。
できるだけのことをしてみるしか今はないよねとも。
彼に気を使わせてしまっていたことを申し訳なく思った。
二人の人生なのに挨拶のようにお子さんは?と聞かれると苦しくなる。
悪気はないのは充分承知ではある。
家庭の事情を詮索されたくないのは同じではないだろうか?
それがたまたま私たちの場合は子作りであるというだけ。
ただそれだけなのに。
許されるのなら「私たちの人生なんだから、放っておいて」と
言いたくなってしまう(苦笑)
|