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blueneko First On Step

初診 男性未妊治療スタート

bluecat

治療の一歩は問診から

ようやく初診日当日になった。
彼も私もは緊張のせいか、目覚ましがなる前に起きてしまった。
紹介状と保険証、病院の地図を装備し、待機時間の暇つぶしの為の本も持ち、
車で出発した。最初は電車でと思っていたが急遽、車移動にした。

渋滞もなく、順調に予約時間前に病院に到着。
紹介患者になるので、専門受付に向かった。
吹き抜けのある綺麗な病院で、ロビーにはピアノの自動演奏があって
落ち着いた雰囲気を演出していた。ホテルのロビーのようだ。

受付で紹介状と保険証を提示し、必要事項を書き、
名前を呼ばれるまで少し待ち、ファイルされたカルテと診察券を渡され、
いよいよリプロダクションセンターへ移動となった。

ネットでは受付をした施設内にリプロダクションセンターがあるとのことだったが、
院内引越しをしていたため、旧館(仮称)に移動となった。

リプロダクションセンターで受付を済ませ、問診表を二人で記入した。

問診表は全部で2枚あった。
今までの病歴、(恐らく男性未妊の原因になるような病歴に特化されていると思う)や
ごく一般的な健康診断等で尋ねられる内容、
夫婦生活のことやその時の彼の状態などが質問事項とされていた。
夫婦生活の項目が並んでいる部分は、彼は男の沽券(股間か(爆))をかけて
気持ちいいだのバッチリだなどと楽しげに書きこんでいた(笑)

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基礎検査

問診表を書き上げて、待合室で順番待ち。
予約の際にかなり待ちますよと、聞かされていたが、
1時間弱ぐらいで診察室に呼ばれた。

M先生は男性未妊治療の権威と呼ばれている偉いお医者さんと伺っていたので
どんなに威厳があって怖いのかなぁ、なんて色んな想像をしていたけれど、
きさくな先生だった。

診察室のいすに座るなり、
「ごめんね。なんかの手違いで検査予約のみになってたみたいだけど、
 今日診察するからね。
 後二人ほど待ってもらわないといけないんだ。先に検査してきてくれる?」
と仰ってなにやらパソコンに向かって打ち込みはじめられた。

さっとYクリニックからの紹介状を見られるなり、
「ん〜、無いって言われたんだね。そうか。
 じゃぁ、染色体の検査もしておいた方がいいね。
 血液検査と尿検査、精液検査をまずしましょう。
 終わったら待っていてね。診察するからね。
 血液検査と尿検査は場所を移動して検査になるよ。
 場所はリプロダクションセンターの受付で聞くと教えてくれるよ。」

と、今まで遭遇した医師みたいに(医者運が悪かったかも)
上からものをみる態度では全くなく、丁寧に教えてくださった。

そして受付に向かい、採血センター(だったかな)に移動。
まずは採血と採尿。
彼の報告によると、採血は試験管で6本分だった。
途中で怖くなったから、目つぶってたらしい。きっと細かいレベルの検査なんだろう。

採血・採尿が終了して、リプロダクションセンターに戻った。
次は精液検査だった。
受付で精液検査もしますから、こちらへどうぞ。と言われ別室へ入った。
そこは防音設備が施された、小さい個室だった。
ソファー、洗面所、TV、ビデオデッキがあり、
いわゆるAVが見れるようになっていた。また、雑誌もおいてあった。
患者さんが行き来する側には内鍵がかけられるようになっていた。

いわゆる、採精室だった。

看護師の方から容器を受け取り、射精した時間を書くようにと指示された。

そこで二人きりになったが、彼は一人でするので外で待っててねと、
言われてしまったので、私は待合室で待つことになった。
しばらくすると彼が戻ってきたので、診察室に呼ばれるまで待つこととなった。

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触診

しばらくすると、診察室に呼ばれ、実際診察となった。

M先生は「精子がいたら、モニターで見せたんだけど・・・」と仰った。
いなかったと思われる。ちょっとだけショックだったが、覚悟はしていた。
最初に受けた衝撃よりは少し冷静に受け止められたように思う。

そして
「さて、診せてもらおうかな。ズボンとパンツをおろして、
 診察台に横になってください。」と仰った。
ダーはいよいよかと緊張している様子。
そしてごそごそとズボンとパンツをおろしかけたら、
先生は、
「あ、奥さん、そこの鍵かけてくれる?誰かが開けちゃったら大変」
私は慌てて内鍵をかけた。
こんなあられのない格好の彼を見せるのは嫌だし(笑)

そして、色々な大きさのプラスチック製の(なのかな?)
卵型の球を持ち出された。
M先生から説明によると、
「これで睾丸の大きさを測ります。
だいたい正常な場合はこのぐらいの大きさね。」
正常な大きさの球には20と書かれていた。
そして、私にむかって、
「奥さん、立ち合ってくださいね。一緒に確認しましょう。」
と下半身むき出しのダーの睾丸を調べはじめた。

「これが睾丸ね。この動く丸いのがそうだよ。
 う〜ん、小さいね。これぐらいかな。
 皮の分を差し引かないといけないからね。」
ダーの睾丸の大きさは「10」と書かれた球の大きさだった。
正常と呼ばれる人の約半分。正直、ショックだった。
先生の説明によると睾丸の大きさが重要で、
小さいとやはり機能もよくないとのこと。

そして彼の睾丸を色々な角度で触診されていた。
「固さはいいね。静脈瘤は無いね。精管は両方あるね。」と仰っていた。
恐らく閉塞性ではなく、非閉塞性なんだろうと想像できた。
恐い。だめなんだろうか?
そして、
「立ち上がって下腹部に力を入れて
 鼻をつまんで息を止めて」
と仰ってその状態のダーの睾丸をチェック。
これによって小さい静脈瘤や腫瘍があるかないかが分かるらしい。

触診が終わって説明があった。
「思春期の頃に何か異常があったのかもしれないね。
 第二次成長期に睾丸もぐっと大きくなります。
 その時に異変が起こったりすると成長が出来ない状態になったりするのね。
 これが原因の一つ。
 または、受精卵の段階で異変があったことも考えられます。
 検査結果を見て見ないとこれは分からないけどね。」

後から彼に聞いたのだが、M先生はボソッと難しいかもと仰っていたようだ。

何れにしろ、検査結果が出ないことには治療方針も何も決まらないので、
検査結果まで待機となるようだ。
染色体異常が無いことを祈っている。

診察が終わって先生は検査結果が出るのは
3週間後なので、次の予約を取りましょうと仰った。
丁度連休などが重なるので、連休明けの週末に予約となった。
今日はここまでね。と仰ったので、これで初診は終了となった。

厳しい現実かもしれないが、結果を待つことしか今は出来ない。
ただ、希望はあると信じている。きっと治療法はあるはずだ。
越えられない壁なんてない。越えられるからこそ、この壁があるんだと思う。
風を読む者 しろくろねこの家
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