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悪夢
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朝方に嫌な夢を見た。
ダーの検査結果が出るまであと1ヶ月。
それだけ気になっているのか、結果が出るのが怖いのか検査結果の夢だった。
場所は何故か診察室じゃなく、社員食堂のような場所で、
人がたくさんいてざわざわした所だった。
何故か主治医のM先生ではない知らない若い医師がダーではなく私を呼んだ。
分厚いカルテの束を見ながら
「M先生が、こんなに分厚いカルテを書くの珍しいな。事細かに書いてありますね。」
と難しい顔をしながら私に言う。
私もまた「前回の診察の時に色々聞いたからでしょうかねぇ?」と
的外れな受け答えをしていた。
そしてやがてその若い医師は「残念ですが、諦めてください。」と私に告げた。
私は悲鳴をあげていた。声にならない悲鳴だった。
しかし、傍にいるダーは医師の言葉が聞こえなかったのか、
自分のことではないというような顔をして
悲鳴をあげる私の顔を不思議そうに眺めていた。
泣きながら妙にざわついた場所から立ち去ろうとしたら看護士さんらしき女性が、
「M先生がカルテにたくさん記入する時って
たいていはよくないパターンなのよね。」と呟くのが聞こえた。
そこで目が覚めた。あ、夢だった。まだ検査結果出てなかったんだっけ。
それだけ気にしていることか・・・。と
汗をびっしょりかいていたのでそれをぬぐいながら呟いていた。
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